Love story Afterwards(James)
Afterwards(James)
どんなに時間が経ってもこの痛みが和らぐことは無いのか。
一日一日が過ぎていき、ジャックが逝ってしまってから三か月が経とうとしている。
両親や弟、それぞれが痛みを抱えて毎日を生きていた。
そんな中、エリから手紙が届いた。
中になにが書いてあるのか、もしも良くないことだったら…
これ以上、耐えられるか自信が無かった…
だから封筒を前に開けるのをためらった。
どれくらい封筒を手に立ち尽くしていたんだろうか。
思い切って封を開けて、中から手紙を取り出した。
プリントしたような懐かしいエリの字。
読み進んでいくうちに鼓動が高まる。
まさか…こんなことがあるなんて…
それはジャックとエリのウエディングセレモニーの招待状だった。
どういう意味なんだろうか…エリは最後にこう記した。
"私は独りぼっちじゃなかった"…と。
セレモニーとその言葉の意味について会ってエリに聞くために、俺は日本行きの飛行機に飛び乗った。